メタデータ、ChatGPT,Bing,Bardの多量の出力を整理するオンラインツール“AI冗長出力オーガナイザ”無料版を提供開始
~箇条書などで数10~数百の冗長な出力をビジュアル類似検索で快速快適に整理
メタデータ株式会社(所在地:東京都文京区;代表取締役社長:野村直之)は、ブレスト目的などでChatGPT,Bing,Bard等の生成AIに多量の出力をさせた結果を整理するオンラインツール“AI冗長出力オーガナイザ”の無料版を2023年7月4日にオンライン提供開始します。ChatGPT,Bing,Bard等の出力には各々何種類もあり、互いに似て非なる様々な種類の箇条書のセットを、みるみるうちに生成し収拾不能になりがちです。“AI冗長出力オーガナイザ”は、沢山の生成AIの出力文を、単語や意味で互いに類似しているものをビジュアルに寄せて快速快適に整理。短時間で優れた最終候補を残せるようにします。
■背景
2023年初頭から日本でも爆発的に普及し始めた生成AIは、普通の言葉、すなわち自然言語で飛躍的に当意即妙に対話できるようになり、高度な汎用性、問題解決能力を見せ始めています。それも、人間が読んで理解する以上のスピードで文を出力し、その内容には捏造を含む様々な不備もあることから、(AI併用で)「書く」ことよりも、出力を「読んで」使いこなすことの方がはるかに大きな負担となり始めています。
ここで、たとえばブレストのアイディア出しにChatGPT3.5, GPT3.5turbo,GPT4, Bing厳密・バランス・創造の各モード、そして高速に3つの候補出力を同時に出すBardを併用し、さらに「再生成ボタン(Regenerate)」を押したり、質問文(プロンプト)を少しずつ変えたりして、同じ生成AIに何度も、何種類ものドラフトを出力させることができます。すると、1回に10個程度の箇条書を生成させただけでも、たちどころに数百の箇条書が、採用候補として出現します。中には、文言もそっくりで冗長なものもあれば、よく読むと冗長なもの、一部冗長で統合されるべきものがあります。そもそも事実に反する捏造や価値の低いものも多数含まれ、玉石混交の状態です。
これらを照合するのに、例えば、100箇条、300箇条から2つをとって目視するとすれば100C2 = 100*99/2=4950回、300C2 = 300*299/2= 44850回 という回数の照合が必要となります。これは、到底生身の人間には耐えられない作業です。これでは何のために生成AIを導入したのか分からず、網羅的なアイディア出しなどは断念せざるを得ないことになりかねません。
■“AI冗長出力オーガナイザ”の特長
上記の問題を解決するため、メタデータ株式会社は、“AI冗長出力オーガナイザ”を開発しました。“AI冗長出力オーガナイザ”は、ChatGPT、Bard、Bingなどの多量の文章生成AIの出力を統合し、整理するツールです。このツールにより、類似度でランキングした出力の上位に集まった文章間の冗長性を、自動で色づけられたものをチェックし、不要な出力を削除したり、一部をメモ欄でコピーアンドペーストして統合・整理したりすることができます。
また、全ての結果をCSV形式で保存することができます。ビジュアル類似検索により、数10から数百の冗長な出力を快速快適に整理することが可能となります。“AI冗長出力オーガナイザ”は、最新の高度テキストマイニング製品の“Mrテキスト分析”のビジュアル類似検索機能をベースに、生成AIの出力を容易に登録できるように開発したものです。
■“AI冗長出力オーガナイザ”の画面例と他の特長
・対応言語は、分かち書きされたあらゆる自然言語、および日本語です。事前に学習した単語の意味体系を活用できるのは日本語のみですが、他の外国語についても単語が認識できれば類似度・関連度を算出し利用可能です。
・複数の言語が混在していても冗長性のチェックは可能ですが、異なる言語にまたがる類似性をチェックし冗長性を排除するためには、あらかじめ、生成AIの出力をDeepLなどの機械翻訳にかけておく必要があります。期せずして英語や中国語の出力になったときも同様です。
■“AI冗長出力オーガナイザ”の今後の予定
無料版は当初上限300件まで等の制限がありますが、今後、対応する生成AIや出力フォーマット、件数の拡大、バッチ処理対応等を施した有料版も廉価なSaaS版として提供していく予定です。